幼児教育

参考記事『保育の未来【後編】~汐見稔幸にきく、いま大きく変わる保育の質とは』

自発的な子どもを育てる保育の『見直し』

ーーー現場の保育者は、今までの幼児教育・保育への認識を変えていく過程の中にいます。意識を変えていくために、具体的にどのような取り組み例があるのでしょうか。
今回の保育所保育指針、幼稚園教育要領、幼保連携型認定こども園教育・保育要領の3法令の改定は、『子どもが自発的にやりだす、工夫する』力を鍛えるために行っています
鍛えるためには、先生が仕切って先生の指示通りにできたら『いい子』だということを、できるだけ減らしていったほうがいい。
先生の指示通りに「できたね」と褒めることの一番典型的な例は、運動会のような行事なんです。
運動会までに子どもたちの出し物ができるよう、先生が練習させることに一生懸命になってしまうこと、ありませんか。
中略
議論することで意見を言うことの大切さを感じたり、自分の意見を尊重してもらえる体験ができれば、子どもたちの中で『自分で考える力』が成長していく度合は確実に大きいですよね。
ーーー議論をして、みんなの考えをひとつの形にまとめていくことが、どんどん楽しくなっていきそうですね。
昔のように『上手に子どもを動かすこと』ではなく、今は『子どもたちがどれだけやる気になるのか』が一番のポイントです。
現在、世界の教育の主流は、子どもたちを『面白いと思ったことを、自発的にどんどんやりだす人間に育てる』ということになってきています。
ところが、大人は自分が受けてきた教育を否定したくない。だから、昔のような指示を出す教育が大事だと思いこみたい部分もある。
でもそれでは、うまく育たない時代になってきたんですよ。
「大人が仕切る教育」が今だ残っている日本の教育は、いまの世界の中で、ものすごく特殊だと思います。だから何とか変えていかないと、本当に世界の中から取り残されていく。
引用元:保育の未来【後編】~汐見稔幸にきく、いま大きく変わる保育の質とは