『親が変われば、子も変わる』
これは幼児教育の現場に身を置き、さまざまな親子を見てきて、つくづく感じたことです。
最近特に、我が子に対して無意識に「~してもいい?」「~でいい?」と聞く親が多いことが気になります。子どもがどんなに嫌がってもしなければならないこと、つまり「must」なことをわざわざお伺いを立てて、子どもに気を遣う必要はありません。たとえ、子どもが泣きわめこうが、親にとって必要不可欠なことは堂々と「ダメなものはダメ!」と毅然とした態度をとる必要があります。子どもが全然言うことを聞かない!と嘆く親には、このような関わり方が共通しています。
昨今の教育では、必要以上に【尊重】と【権利】が主張され、子どもに気を遣うことが、子どもの人格を尊重することだと勘違いしているような風潮があります。子どもを大切にすることと尊重すること、言いなりになることと許容の区別がつけられないと、その時々で関わり方にブレがでて子どもはどんどん我儘になってしまいます。
子どもに気を遣うことの一例として<嫌われたくない一心で叱らない><子どもの要求に答え続ける(買い与えも含む)><きちんと理解させるまで叱るのではなく、周りへのアピールでポーズとして叱る><ダメな理由を曖昧にする>などがあります。
エベイユようちえんの教育は、子どもに迎合したり、気を遣うことはしません。それは、親御さんにも理解してもらい、協力してもらいます。例えば、かけっこでみんなが1番などという上辺だけのふわっとしたものではなく、負けたなら、負けだと教えます。一生懸命頑張ったのであれば、もちろん認めます。手をかけすぎて、何歳になっても『かまってちゃん』では困るので、子どもの将来を見据えて、自立(自律)できるように関わります。
子育てや忙しさに追われ、こなすことで精一杯な日々。立ち止まって、振り返り、今後のことを考える時間を持ってみませんか。